
離婚するときに、車はどうなるの?という不安を持つ人が多いようです。ヤフー知恵袋でも、かなりの数の質問が寄せられていました。誰しもが一度は考えたことがある離婚。できることなら、離婚せずに家族仲良く暮らした方が良いに決まっています。
しかし、万が一離婚することになったらとき、慌てても準備が大変です。そんな万が一の状況に備えて、離婚時の車の取り扱いについて、一般的な流れを解説してみます。
目次
まず第一に、財産分与とは何か
離婚すると、夫婦の共有財産(家などの不動産、車や家具などの動産)を半分づつに分割することが主流となっています。これを離婚の財産分与などと呼びます。根拠となる条文は民法768条ですので、引用しておきます。
- 協議上の離婚をした者の一方は、相手方に対して財産の分与を請求することができる。
- 前項の規定による財産の分与について、当事者間に協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、当事者は、家庭裁判所に対して協議に代わる処分を請求することができる。ただし、離婚の時から二年を経過したときは、この限りでない。
- 前項の場合には、家庭裁判所は、当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮して、分与をさせるべきかどうか並びに分与の額及び方法を定める。
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民法第768条
何が書いてあるか意味がわからない、という人はこれだけ理解しておいてください。
- 話し合いの結果離婚したら、もっている財産の半分相当を請求できる
- 財産の分割について話し合っても解決できなかったら、家庭裁判所で相談することになる
民法に協議上の離婚、とありますので浮気がバレたり暴力をふるって離婚となった場合は当てはまりません。
では、車はどうなるの?
車の場合は、まず車の価値を算出する必要があります。『価値を算出』というのは簡単にいうと、『いくらで売れるか』を調べるということです。調べ方については、色々とありますが、公平な金額を出すために、買取価格の見積もりをとることが一番なのではないかと思います。
車を売った場合
中古車販売店や買取店などに車を売った場合、売却金額から手数料を引いた金額を分割します。高く売れば売るほど、分割される金額も高くなります。離婚した夫婦とはいえ、ここは協力して高い金額で買い取ってくれるお店を探した方がプラスですね。
注意してほしいのは、自動車ローンが残っていた場合、買取金額からローン残額を引いた金額を分割するということです。具体的な例を出しておきます。
手数料を引いた車の買取金額 100万円
ローンの残高 70万円
財産分与の対象金額 30万円 → この1/2、つまり15万円相当が一人がもらえる金額になります。
車を売らなかった場合(どちらかが引き取った場合)
自分もしくは相手が車を引き取った場合は、引き取った方が相手に対して、財産分与の対象金額を支払わなければいけません。文章にするよりも具体的な例を出してみた方が分かりやすいので、これも上の例をあてはめてどうなるかを確かめてみましょう。
手数料を引いた車の買取金額 100万円
ローンの残高 70万円
財産分与の対象金額は30万円だったけど、自分が車に乗り続けることになった。この1/2、つまり15万円相当が相手に払う金額になります。
簡単な結論
- 車を売ったら、ローンを払って残った金額を半分づつ分ける
- どちらかが車をもらったら、売って半分にした金額相当を相手に払う。
少しでも財産分与の金額をあげるために
財産分与の金額を少しでも高くするためには、一円でも高く買い取ってもらう必要があります。
一円でも高く買い取ってもらうためには、やっぱり買取の一括見積もりに申し込みしましょう。2,3社から見積もりをとってみると、金額が10万円以上違うなんということも頻繁にあります。インターネットから査定を申し込んで、車を売るまでにかかる所要時間は長くても数時間です。時給にすると、2,3万円/1時間くらいです。
離婚となると、精神的にも大変なことが多いですがお金がなくなると、もっと大変になります。無駄なことだと思わずに、高く売れる努力をしましょう。
最後に
【#財産分与】離婚にあたって夫婦の財産を分け合うとき、車がある場合はどうすればいいのでしょうか。「相手名義の車でも財産分与の対象になる?」「残りのローンは誰が支払うの?」そんな疑問に弁護士がわかりやすく回答します。https://t.co/7mjmdh4Ujn pic.twitter.com/m2qp4TQtxt
— 弁護士ドットコム (@bengo4_com) 2017年5月17日
弁護士ドットコムという法律の専門家が投稿するサイトにおいても、車の価値を算定するために、車の一括査定を推薦していました。
車の査定額を調べる方法は、中古車販売サイトでの検索やレッドブック、ディーラーでの査定などがあります。複数のサイトや方法で金額を算出しておくと、より正確な価値をつかめるでしょう。
車の査定額の調べ方については、弁護士の方よりも私の方が知見がありそうです(笑)。
より高い金額で売れるように、一括見積もりサイトを使って限界まで買取額をあげましょう。折半される金額が多い方が良いことは疑いの余地がありませんからね!