
中古車査定をお願いしたら、『少しでも高く買取ってもらいたい』という気持ちをもっていますよね?
そこでやりがちなことが、事故暦を隠してしまうことです。私の経験からいうと、訓練を受けた査定員に事故の記録を隠し通すことは非常に難しいです。このサイトは車が高く売れるためのノウハウ提供を目指していますので、当然事故暦を隠すことをオススメしていません。今回は事故暦と査定額の関係について投稿したいと思います。
目次
事故暦・修復歴の定義とは
日査協、公取協などの統一基準として修復歴車と定義されているのは、骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したものが修復歴車(事故車)となります。
一般ユーザーは事故暦を極端に嫌う傾向があります。そのため、オークション会場をはじめとした、中古車市場では、事故車はとても嫌われて、価値がつきにくい構造となっております。つまり、高い値段で売れないので、買取価格も修復歴・事故暦がない車よりも安くなってしまいます。

事故暦(修復歴)を隠し通すことはできるのか?

こんな会話から、事故についての検証が始まります。会話の意図としては、世間話的になんとなく質問している場合もあります。明らかに車体に歪みを感じて、違和感をもって質問している場合もあります。どちらのケースかは分かりませんが、事故暦を隠し通すことは非常に難しいというのが私の実感です。その理由について説明したいと思います。
査定担当は、中古自動車査定士技能検定に合格している
査定士とは、中古自動車査定制度に基づいて、中古車の査定を実施できる資格を持った人のことをいいます。この査定士を取得するためには、まず、検定試験前に査定協会が実施する3日間の講習を修了し、技能検定試験に合格した後、査定協会に登録することが必要です。
参照JAAI
中古自動車査定士には、小型車査定士と大型車査定士の2種類がありますが、一般ユーザーの車を査定するのは、小型査定士になります。ベテランになると、車体を指先でさわっただけで、事故ったことがあるかどうかがわかるようです。
査定担当に隠すことができても、車をメカニックに見られたら100%バレる
メカニックは車のプロです。ディーラーの修理上にいくと、車体の下に潜って修理をしている姿をみかけますよね。彼らは何十台何百台という車をみています。同じ車の新車もみているので、明らかに違いがあれば、その瞬間に気づかれてしまいます。
嘘をついていたことがバレるのが一番マズい
買取店の査定担当は、あなたの言っていることを信用できなくなってしまいます。そうなると、査定額もかなり低めに提示されることになるでしょう。嘘をついている可能性がある車を高く買うことはできません。嘘に気づけず、オークション会場に流してしまっては、大恥をかいてしまいます。直接自社で販売した車に、事故暦があったら、詐欺になってしまいます。
『あそこの中古車屋は、事故暦のある車を、事故暦なしといって売っていた!!』とネットの掲示板に書かれてしまったら、どうでしょう?噂はすぐに広がり、だれもそのお店で車は買わなくなるでしょう。
事故を見抜くことができない、ということは車買取店にとっては、非常にリスクが高くかっこ悪いことなのです。そのため、嘘をついていそうなお客さんに対しては、無理をしない対応となってしまうのです。
でも事故車だと、買取価格安いでしょ?
事故車には2パターンあります。それぞれみていきましょう。
いわゆる自走不能レベルの事故車
交通事故の映像で見かけるような車です。自走することは難しく、レッカー車に乗せられるような車です。こういう車は一般ユーザー向けの車買取店では、対応が難しいので、事故車専門の車買取店にお願いしましょう。車体に価値はなくても、パーツには価値があります。最近では、解体してアジア・アフリカに輸出しています。
過去にちょっと事故ったけど、普通に乗れる事故車
今、話題にしている車はこちらです。確かに無事故の車と比べると、少しだけ安い買取価格の提示を受けることだと思います。でも、嘘をついて高い値段で売るよりも、正直に事故があったことを伝えた上で、なるべく高い値段で買取ってもらえるようにした方が、気持ちが良い取引ができると思います。
あとで、嘘がバレたらどうしよう、と考えるてしまうくらいなら、ちゃんとぶつけたことを伝えてしまいましょう。
まとめ
事故暦は隠さず、聞かれたらちゃんと答えてあげましょう。
そのうえで、高い買取価格を提示してもらえる業者が見つかればラッキーです。
嘘をついてまで、高い値段で売るよりも、現状の価値を理解してもらって適正な値段で売れることを目指しましょう!